警備員の暑さ対策|交通誘導・立哨・巡回で行うWBGT管理と冷却用品
最終更新:2026年7月15日
警備員の暑さ対策は、交通誘導・立哨・巡回・イベント・夜間など勤務形態によってリスクが異なります。路面や車両からの照り返し、制服・反射ベスト・無線機による放熱のしにくさ、持ち場を離れにくい運用など、警備特有の要因を踏まえて整える必要があります。本記事は、警備会社の安全衛生担当・管制・隊長・法人購買向けに、2025年から求められる報告体制と対応手順、WBGT測定、交代・休憩、冷却用品の選び方までを整理します。

結論
警備員の暑さ対策は、冷却ベストや空調服だけでなく、次の8点を組み合わせて運用します。
- 配置場所でのWBGT測定
- 交代要員と休憩時間
- 作業場所近くの日陰・休憩所
- 制服に合うインナー・冷却ベスト
- 作業前・休憩中のプレクーリング
- 定期的な水分・塩分補給
- 無線・電話による定時連絡
- 体調異変時の作業離脱・身体冷却・搬送手順
冷却用品は対策の一つとして役立ちますが、これだけで熱中症を防げるわけではありません。交代・休憩・WBGT確認と併用してください。
警備員向けの暑さ対策用品を確認する
インナー、冷却ベスト、プレクーリング用品、工場扇まで、勤務や拠点に合わせて確認できます(仕様・価格・在庫は商品ページでご確認ください)。
警備員の暑さ対策で最初に整えたい7項目
配置場所ごとにWBGTを測る
天気予報の数値ではなく、実際の持ち場で測ります。日向・日陰・駐車場・道路脇で値は変わります。
交代要員と休憩時刻を決める
暑い時間帯ほど休憩間隔を短くし、交代者をあらかじめ決めておきます。交代者が来ない場合の連絡先も共有します。
近くに日陰を確保する
休憩場所を遠くしすぎると、移動負担で休憩が形骸化します。持ち場の近くに日陰や涼しい待機場所を用意します。
制服に合う冷却用品を支給する
反射ベストや無線機との干渉を確認し、制服の上下や着用ルールに合うインナー・冷却ベストを選びます。
飲料・塩分を携帯させる
持ち場に飲料と塩分を携帯させ、休憩時にまとめて飲むのではなく、こまめな摂取を促します。
無線・電話で定時確認する
単独配置では定時連絡を決め、応答がない場合の確認手順も用意します。
体調異変時の作業離脱手順を作る
自覚症状がある者や、おそれがある者を見つけた者が報告できる体制と、作業離脱・身体冷却・搬送の手順を事前に決め、関係者へ周知します。
警備業で熱中症対策が重要な理由

2025年は警備業で199人が死傷・3人が死亡
厚生労働省の公表資料によると、2025年の職場における熱中症で、警備業では死傷者199人・死亡者3人が報告されています(数値は公表資料でご確認ください)。
2021〜2025年では死亡者18人
同じく厚生労働省の資料では、2021〜2025年の警備業の職場熱中症で死傷者614人・死亡者18人が報告され、これは同期間の全業種の死亡者数の約13.7%にあたるとされています。
路面・車両からの照り返し
交通誘導や駐車場警備は、アスファルトや車両からの照り返しを受けやすく、体感より高温になります。
制服・反射ベスト・無線機
制服に反射ベストや装備が重なると放熱しにくくなります。着衣を前提にWBGTと対策を考えます。
持ち場を離れにくい
交通や人の流れを止められない現場では、体調が悪くても持ち場を離れにくく、対応が遅れがちです。
単独配置で発見が遅れる
単独配置では異変に気づく人がいないため、定時連絡や巡察で状態を把握する仕組みが欠かせません。
| 警備形態 | 主な暑さ要因 | 重点対策 |
|---|---|---|
| 交通誘導 | 路面・車両の照り返し、持ち場を離れにくい | 交代要員、日陰、冷却用品、定時連絡 |
| 駐車場・店舗入口 | アスファルト輻射、直射日光 | 日除け、飲料携帯、こまめな休憩 |
| 施設立哨 | 動きが少なく発汗しにくい、屋内外の温度差 | インナー、水分、巡回時の声かけ |
| 巡回 | 移動量、単独、屋内外の温度差 | 携帯飲料、定時連絡、ルート見直し |
| イベント・雑踏 | 群衆の熱、長時間、休憩を取りにくい | 交代シフト、給水、プレクーリング |
| 夜間 | 高温多湿、異変に気づきにくい | 夜間のWBGT確認、休憩、定時連絡 |
公的な死亡事例から考える警備員の対策
厚生労働省が公表した2025年の警備業の死亡事例には、体調異変後に一度現場へ戻った例、現場から約800m離れた場所で倒れて発見された例、通行人に発見された例が含まれると報告されています。事例を煽るためではなく、次の改善につなげます。
体調異変後に自己判断で戻さない
「少し休んで良くなった」という本人の判断だけで現場へ戻すことは避けます。
一人で移動・待機させない
体調不良者を一人にせず、必ず誰かが状態を確認します。移動も付き添います。
休憩場所を遠くしない
持ち場から遠い休憩所は、移動中の異変や休憩不足を招きます。近くに確保します。
定時連絡・巡察で発見する
単独配置では定時連絡を決め、応答がない場合はすぐ確認します。巡察でも状態を見ます。
交代者到着前に再開させない
離脱後は交代者が到着するまで業務を再開させません。
体調異変時は自己判断で復帰させないでください
2025年から警備会社に求められる熱中症対策
対象条件
WBGT28以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業が対象とされています。屋外警備は該当しやすいため、自社の作業実態で確認します。
報告体制
自覚症状がある者、熱中症のおそれがある者を見つけた者が、速やかに報告できる体制を整えます。
対応手順
作業離脱、身体冷却、医療機関への搬送などの手順をあらかじめ決めておきます。
管制・隊長・隊員・発注者の役割
誰が報告を受け、誰が判断し、誰が連絡するかを明確にします。発注者との連携も含めます。
商品購入だけでは対応にならない
冷却用品を用意しただけでは、報告体制や対応手順の整備にはなりません。運用とセットで考えます。
短期・スポット勤務者の教育
短期やスポットの隊員にも、報告先・離脱手順・連絡方法を勤務前に周知します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 求められる事項(法令) | 対象作業について、①報告できる体制 ②作業離脱・身体冷却・搬送などの手順 ③関係者への周知 |
| 基本的な予防対策(推奨) | WBGT測定、交代・休憩、日陰の確保、水分・塩分、暑熱順化、冷却用品の活用、健康管理 |
※ 特定の商品購入が一律に義務化されたわけではありません。詳細は厚生労働省の公表資料でご確認ください。
義務化された商品はありません
警備現場のWBGTはどこで測る?
天気予報ではなく持ち場で測る
地域の予報値と持ち場の実測値は異なります。実際の配置位置で測ります。
日向・日陰・駐車場・道路脇
同じ現場でも場所によって値が変わります。隊員が長くいる位置で測ります。
時間帯ごとの測定
朝・昼・夕で条件が変わるため、時間帯ごとに測り、休憩や交代の目安にします。
制服・反射ベスト等の着衣
着衣により体感は上がります。WBGTの数値と着衣状況を合わせて判断します。
夜間の高温多湿
夜間でも高温多湿ならリスクがあります。夜勤の持ち場でも確認します。
管制で現場別記録を残す
現場別・時間帯別に記録を残し、交代や休憩の判断、翌日の配置検討に使います。
| 観点 | 測る場所 | 測る時間 |
|---|---|---|
| 交通誘導 | 実際の立ち位置、道路脇、照り返しを受ける位置 | 朝・昼・夕、気温が上がる時間帯 |
| 駐車場 | アスファルト上の待機位置 | 日射が強い時間帯を重点的に |
| 施設・立哨 | 持ち場、屋内外の境界 | 屋外に出る時間帯 |
| 夜間 | 夜間の持ち場 | 湿度が高い時間帯 |
交通誘導警備の交代・休憩をどう運用する?

休憩時間と交代者
暑い時間帯ほど休憩を増やし、交代者を事前に割り当てます。
休憩所までの移動
移動が長いと休憩時間が削られます。近くに涼しい待機場所を確保します。
交代者が来ない場合
交代者が来ないときの連絡先と代替手順を決めておきます。
申告しやすいルール
体調不良を申告しても不利にならないルールを明示し、早めの申告を促します。
復帰判断を本人だけに任せない
復帰の判断は本人任せにせず、隊長・管制が状態を確認します。
無線・電話の定時連絡
定時連絡の時刻を決め、応答がない場合の確認を徹底します。
単独配置の巡察・状態把握
単独配置は巡察で状態を見て、異変の早期発見につなげます。
| 立場 | 主な役割 |
|---|---|
| 警備会社 | 方針・手順の整備、用品準備、教育、記録の管理 |
| 管制 | WBGTや連絡の管理、交代要員の手配、異常時の連絡 |
| 隊長 | 現場での休憩・交代の運用、状態確認、離脱の判断 |
| 隊員 | 水分・塩分の摂取、体調の申告、定時連絡 |
| 発注者 | 休憩場所・日陰の提供、無理のない配置への協力 |
勤務別|警備員の暑さ対策
道路工事・交通誘導
照り返しが強く持ち場を離れにくいため、交代要員と日陰、冷却用品、定時連絡を重視します。
駐車場・店舗入口
直射と輻射を受けやすいので、日除けと飲料携帯、こまめな休憩を組み合わせます。
施設の立哨警備
動きが少なく発汗しにくいため、インナーや水分、巡回時の声かけで状態を確認します。
巡回警備
移動量と単独配置に注意し、携帯飲料と定時連絡、ルートの見直しを行います。
イベント・雑踏警備
長時間で休憩を取りにくいため、交代シフトと給水、プレクーリングを組み込みます。
夜間警備
夜間でも高温多湿ならリスクがあります。WBGT確認、休憩、定時連絡を続けます。
警備員向けインナーは長袖・半袖をどう選ぶ?

長袖
直射日光や照り返しを避けたい交通誘導などで選ばれます。日焼け対策にもつながります。
半袖
通気を優先したい場面で選ばれます。制服の袖丈や着用ルールに合わせます。
吸汗・速乾性
汗を素早く吸って乾かす素材だと、べたつきを抑えやすくなります。
サイズ・肌触り
締め付けや肌触りは長時間の快適さに影響します。試着や複数サイズの用意を検討します。
着替えの準備
汗で濡れたままの着用は不快です。予備を持たせ、休憩時の着替えを促します。
長袖インナー




半袖インナー



| 商品 | 袖 | 特徴(暫定) |
|---|---|---|
| バートル 長袖エアーフィット 4070 | 長袖 | 接触冷感タイプ |
| おたふく BT パワーストレッチEVO ロングスリーブ | 長袖 | ストレッチ |
| リベルタ 長袖クルーネック | 長袖 | クルーネック |
| バートル 半袖エアーフィット 4071 | 半袖 | 通気重視 |
| おたふく ショートスリーブ JW-728 | 半袖 | ショートスリーブ |
長時間の立哨では足元の蒸れ・負担にも備える
インソールの位置づけ
冷感インソールは足元の蒸れ対策の補助です。これだけで熱中症を防ぐものではありません。
サイズ
安全靴に合うサイズを選びます。合わないと歩行や立位に影響します。
踏み抜き防止機能
現場によっては踏み抜き防止など安全性能も確認します。用途に合うものを選びます。
乾燥・交換
汗を含むため乾燥や交換を前提に運用します。予備の用意も検討します。



警備員向け冷却ベストの選び方
冷却ベストは方式ごとに使い勝手が異なります。全員に同じ商品が最適とは限らないため、制服・反射ベスト・無線機との干渉や運用を確認して選びます。補助的な冷却用品として、交代・休憩と併用してください。
ファン型
ファンで送風し汗の気化を促します。バッテリー運用と反射ベストとの重ね着を確認します。
冷蔵・ペルチェ型
電力で冷却する方式です。重量やバッテリー、稼働時間を確認します。
保冷材型
保冷材を入れて冷やします。予備の保冷材と交換運用が前提になります。
注水型
水を含ませて気化熱で冷やします。給水のしやすさを確認します。
背中送風型
背中に送風するパッド型です。制服の下に入れられるか確認します。
制服・反射ベスト・無線機との干渉
重ね着で放熱や動作が妨げられないか、装備と合わせて確認します。
バッテリー・予備電源
ファン型・冷蔵型は稼働時間と予備電源を用意し、長時間勤務に備えます。








| 方式 | 商品(暫定) | 確認ポイント |
|---|---|---|
| ファン型 | 空調服 風神 クールベスト/バートル AC タクティカルベスト | 送風・バッテリー・重ね着 |
| 冷蔵・ペルチェ型 | サンコー 冷蔵服3/ハーネス対応冷蔵ベスト | 重量・稼働時間・ハーネス併用 |
| 保冷材型 | BURTLE アイスクラフト | 予備保冷材・交換 |
| 注水型 | スリーライク SMART-X | 給水のしやすさ |
| 背中送風型 | タジマ 風雅パッド | 制服の下に入るか |
作業前・休憩中のプレクーリングを取り入れる

プレクーリングとは
作業前や休憩中に身体を冷やし、体温上昇の余地を作る考え方です。対策の一つとして役立ちます。
首・背中・体表面の冷却
首や背中など太い血管の近くを冷やすと効率的とされます。用品と併用します。
アイススラリー
飲む氷で体内から冷やす方法です。休憩や再配置前の活用が考えられます。
午後の再配置前
暑さが強まる午後の再配置前に取り入れると、立ち上がりの負担軽減が期待できます。
冷やしすぎと体調
冷やしすぎや体調により合わない場合があります。本人の体調に配慮します。
単独対策にしない
プレクーリングだけで安全になるわけではありません。交代・休憩・水分と組み合わせます。















| タイプ | 用品(暫定) | 使いどころ |
|---|---|---|
| 飲む氷 | アイススラリー | 作業前・再配置前の体内冷却 |
| 首・体表冷却 | くるっとクール、瞬間冷却剤ネックタイプ、E-COOLINE | 持ち場・休憩中の冷却 |
| 背中冷却 | 背中ひんやり冷却ジェルパッド | 制服の下での冷却 |
| タオル系 | 冷感タオル 超大判、ビオレ冷タオル | 首・顔まわりの拭き取り冷却 |
| 瞬間冷却 | 瞬間アイス、パンチクール、瞬間冷却パック | 異変の初期対応や休憩時 |
警備員の水分・塩分補給を仕組み化する
定期的な摂取
喉の渇きを感じる前に、時間を決めてこまめに摂ります。
持ち場への携帯
持ち場に飲料と塩分を携帯させ、その場で摂れるようにします。
巡察時の確認
巡察のたびに水分の残量や摂取状況を確認します。
カリカリ梅等の補助食品
塩分補給の補助として、カリカリ梅などを併用する方法もあります。
基礎疾患への配慮
塩分・水分の摂り方は基礎疾患により配慮が必要な場合があります。必要に応じて主治医の指示を確認します。
飲料を休憩の代わりにしない
飲料だけで対策できるわけではありません。休憩や交代と組み合わせます。






警備拠点・休憩場所では工場扇をどう使う?

固定待機所・詰所
詰所や固定待機所の送風に向きます。休憩時の体温を下げやすくします。
道路上の安全な設置
道路上や通行の妨げになる場所は避けます。設置可否は管理者・発注者と確認します。
床置き・三脚・コードレス
設置場所に応じて床置き・脚式・コードレスを選びます。電源の有無も確認します。
コードと動線
コードが動線を横切らないようにし、つまずきを防ぎます。
送風だけで完結させない
高温多湿では送風だけでは不十分な場合があります。休憩や水分と併用します。
飲料・日陰との併用
日陰と飲料を組み合わせ、休憩の質を高めます。




| 設置場所 | 向くタイプ | 注意点 |
|---|---|---|
| 詰所・固定待機所 | 据置型・床置き型 | 電源・コード動線 |
| 電源のない現場 | コードレス(18V等) | 稼働時間・予備バッテリー |
| 移動を伴う待機 | 折畳み脚式 | 持ち運びと設置の安定 |
熱中症のおそれがある警備員を見つけたときの対応
迷ったら救急対応につなげてください
作業離脱
まず作業から離脱させます。持ち場は交代者や管制に引き継ぎます。
涼しい場所
日陰やエアコンのある涼しい場所へ移します。
身体冷却
首・脇・脚の付け根などを冷やし、衣服をゆるめます。
一人にしない
必ず誰かが付き添い、状態の変化を見ます。
本人だけで帰宅させない
本人だけでの帰宅は避け、状態を確認したうえで対応します。
救急対応
改善しない場合や判断に迷う場合は救急要請・医療機関につなげます。
管制・発注者・家族への連絡
管制、発注者、家族への連絡経路をあらかじめ決めておきます。
自己判断で復帰させない
回復したように見えても、本人の自己判断だけで現場へ戻さないでください。
| 段階 | 行動 |
|---|---|
| ①発見・報告 | 自覚症状・おそれを見つけたら速やかに管制・隊長へ報告 |
| ②作業離脱 | 持ち場を引き継ぎ、作業から離脱 |
| ③涼所・冷却 | 涼しい場所へ移し、身体を冷やす/一人にしない |
| ④判断 | 改善しない・判断に迷う場合は救急要請・医療機関へ |
| ⑤連絡 | 管制・発注者・家族へ連絡 |
| ⑥復帰 | 自己判断で戻さない/状態確認のうえ対応 |
異常時に備えて警備拠点へ準備したい用品

熱中症対策キット
拠点に常備し、必要なものをまとめて取り出せるようにします。中身は商品ページで確認します。
熱中症応急セット
異変時の応急対応の補助として用意します。医療機関の代わりにはなりません。
冷却材
身体冷却に使える冷却材を用意し、保管方法を決めておきます。
横になれる場所
体調不良者が横になれる涼しい場所を確保します。
エマージェンシープール
建設会社、警備会社、イベント運営、学校行事など、屋外活動を管理する組織の緊急冷却備品として検討できます。使用方法や適否は商品ページ・メーカー情報で確認してください。
対応フローの掲示
拠点に対応フローと連絡先を掲示し、誰でも同じ手順で動けるようにします。
応急用品は医療機関の受診を置き換えるものではありません



警備員の暑さ対策でよくある失敗
- 冷却ベストがあれば安全、と考えて交代・休憩の運用を整えない。
- 休憩場所を遠くに設定し、移動負担で休憩が形骸化する。
- 交代要員を決めず、持ち場を離れられない状態が続く。
- 体調不良後に本人の自己判断で現場へ戻してしまう。
- 単独配置で定時連絡がなく、異変の発見が遅れる。
- 飲料だけを配って、休憩やWBGT確認を省いてしまう。
- 夜間なら大丈夫と考え、夜勤の対策を省く。
法人向け|警備員の暑さ対策チェックリスト
| 区分 | 確認項目 |
|---|---|
| 体制 | 報告できる体制・対応手順・関係者への周知を整備したか |
| 測定 | 持ち場ごと・時間帯ごとにWBGTを測り記録しているか |
| 運用 | 交代要員・休憩時刻・近くの日陰を確保しているか |
| 連絡 | 単独配置の定時連絡と、応答がない場合の手順があるか |
| 装備 | 制服・反射ベスト・無線機と干渉しない冷却用品を選んだか |
| 水分 | 飲料・塩分を携帯させ、こまめな摂取を促しているか |
| 異常時 | 作業離脱・身体冷却・搬送・連絡の手順を掲示したか |
| 教育 | 短期・スポット勤務者にも勤務前に周知したか |
| 備品 | 拠点に対策キット・応急セット・冷却材を常備したか |
よくある質問
Q. 警備員の暑さ対策で最も重要なことは何ですか?
A. 特定の商品ひとつではなく、配置場所でのWBGT測定・交代要員と休憩・日陰の確保・水分と塩分・定時連絡・体調異変時の作業離脱手順を組み合わせることが重要です。冷却用品は補助的な対策のひとつとして併用します。
Q. 警備員も2025年の熱中症対策義務化の対象ですか?
A. WBGT28以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業では、報告できる体制・作業離脱や身体冷却・搬送などの手順・関係者への周知が求められます。屋外警備は該当しやすいため、自社の作業実態で確認してください。特定商品の購入が一律に義務化されたわけではありません。
Q. 交通誘導員の休憩は何分おきに必要ですか?
A. 一律の分数は定められていません。WBGTや気温、直射・照り返し、着衣の状況で必要な休憩は変わります。暑い時間帯ほど短い間隔で休憩を挟み、交代要員をあらかじめ決めておく運用が安全です。
Q. 体調不良後に少し回復したら現場へ戻ってよいですか?
A. 本人の自己判断だけで現場へ戻すことは避けてください。交代者の到着前に業務を再開させない、一人にしない、改善しない場合や判断に迷う場合は医療機関・救急対応につなげることが基本です。
Q. 長袖と半袖のインナーはどちらがよいですか?
A. 一律の正解はありません。直射日光や照り返しを避けたい交通誘導では長袖が選ばれることがあり、通気を優先したい場面では半袖が選ばれます。制服やサイズ、吸汗速乾性、肌触りを確認し、着替えも準備してください。
Q. 空調服と冷却ベストはどちらがよいですか?
A. 勤務や制服により向き不向きが異なり、全員に同じ商品が最適とは限りません。反射ベストや無線機との干渉、バッテリーや保冷材の運用を確認し、交代・休憩・WBGT確認と併用する補助的な用品として検討してください。
Q. アイススラリーは警備員の暑さ対策に使えますか?
A. 作業前や休憩中のプレクーリングの一つとして活用できます。ただしこれだけで熱中症を防げるわけではなく、交代・休憩・水分塩分・WBGT確認と組み合わせて使ってください。冷やしすぎや体調にも配慮します。
Q. 夜間警備なら熱中症対策は不要ですか?
A. 夜間でも高温多湿の環境では熱中症のおそれがあり、対策は必要です。夜間の持ち場でもWBGTや気温を確認し、休憩・水分・定時連絡を行ってください。
Q. 体調不良者を一人で休ませてもよいですか?
A. 一人にしないでください。涼しい場所で身体を冷やしながら状態を確認し、本人だけで帰宅させず、改善しない場合や判断に迷う場合は救急対応につなげます。管制・発注者・家族への連絡体制も整えます。
Q. 工場扇を道路脇の警備位置に置けますか?
A. 道路上や通行の妨げになる場所への設置は避け、まずは詰所や固定待機所など安全な場所での使用を検討してください。コードや動線に注意し、送風だけで完結させず、日陰・飲料・休憩と併用します。設置可否は現場の管理者・発注者と確認してください。
まとめ|警備員の暑さ対策は交代・休憩・装備・連絡体制を組み合わせる
警備員の暑さ対策は、用品の購入だけでは完結しません。
配置場所でのWBGT測定、交代要員と休憩、近くの日陰、制服に合うインナー・冷却ベスト、プレクーリング、水分・塩分、定時連絡、体調異変時の作業離脱手順を組み合わせて運用します。冷却用品は補助的な対策の一つとして、これらと併用してください。体調異変時は本人だけで判断させず、一人にせず、判断に迷う場合は医療機関・救急対応につなげます。
警備員・屋外作業者向けの熱中症対策用品をまとめて確認できます。
熱中症対策用品をまとめて確認する →参考情報(公的機関)
- 厚生労働省 STOP!熱中症 クールワークキャンペーン: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116133.html
- 2025年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況: https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001705092.pdf
- 職場における熱中症対策の強化: https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001620546.pdf
- 職場における熱中症防止のためのガイドライン: https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/001676141.pdf
- 環境省 熱中症予防情報サイト: https://www.wbgt.env.go.jp/
※ 統計値(199/3・614/18・13.7%)は上記PDFで最終確認のうえ公開してください。